ミネラルサンド mineral sand

ミネラルサンド
ブライオゾーア化石
Mineral sand(ミネラルサンド)成分構成

ブライオゾーア化石層粒 80%
鉱物粒 15%
各種活性剤、その他

Mineral sand

洗浄後のミネラルサンド
  • Mineral sand(ミネラルサンド)成分構成
      ブライオゾーア化石層粒 80%鉱物粒 15%各種活性剤、その他
  • ブライオゾーア化石層粒 

  • :粒度 約5mm以下
    • 主成分は、
      動物や植物に必要とされる
      カルシュウム、マグネシュウム、珪酸 等を多く含む
      ミネラルです。
      現在、
      各地で自然回復事業として
      生態系環境改善分野へミネラルの利用が始まりました。
    • ブライオゾーア化石層は、
      約2000万年前に深い海溝に原生していた苔虫類の化石層です。
      国内唯一、
      北海道の一部に地殻変動で地上隆起しました。
      ブライオゾーア 等のベントス類及び、貝殻、魚類の遺骨等と
      プランクトン類、藻類等の有機物が堆積し分解腐食した
      有機質に富んだ化石魂で構成されています。
    • ブライオゾーア(Bryozoa)は、
      コケムシ(蘚苔虫類)の群体で石灰石・角質などの殻を有し、
      塊状・枝状・層状・網状の群体形状は、微細な多孔質で
      溶解性に富み、緩効性質が、有効微生物を活性化させます。
    • 有機デトリタス粒分は、
    • プランクトンや苔、藻類及びベントスの死骸やその分解物、排泄物、が水中で混濁沈積して
      出来る有機性の堆積物や浮泥等で構成されています。
      これ等の微塵堆積物(有機デトリタス)には、
      デトリタス基幹の微生物の必須養分を多量に含有しています。
      肥沃な有機デトリタスは、微生物を増繁殖し、微生物の食物連鎖を活性化します。
      微生物の増繁殖と食物連鎖の活性化は、
      硝化菌(アンモニア→硝酸)類を活性化し、生物濾過を構築します。
      食物連鎖の活性化は上位生体である、タナゴや貝の栄養源となります。
  • 鉱物粒 

  • :粒度 約5mm
    • 主に花崗岩等の珪酸質鉱物の粉砕粒です。
    • 花崗岩の主成分は、石英(珪砂)や長石です。
      石英 (せきえい ):Quartz は二酸化珪素(SiO2)が結晶して出来た鉱物です。
      珪素は、二枚貝の栄養源となる珪藻類の必須養分と言われています。
  • 各種活性剤、その他

  • :粒度 約1mm以下
    • 生物濾過としての硝化菌(ニトロソモナス、ニトロバクター)類を始め、
      一般土壌菌類の増殖活性剤を混合して有ります。
    • 一般土壌菌類
      乳酸菌、光合成菌、酵母菌等の有効菌類を活性化します。
      これ等の、
      有効菌類を栄養源に微生物が繁殖し、
      微生物食物連鎖が構築されます。
    ミネラルサンドの特徴
    ブライオゾーアや肥沃なデトリタス層で構成された脆い粒状化石粒を主成分に構成され
    各種ミネラル分と有機デトリタス粒分を乾燥状態で豊富に含有しています。
    ミネラルサンドは、
    抗酸化弱アルカリ水と、豊富なミネラルの溶出で有効菌類・有効微生物が増繁殖し
    微生物食物連鎖が活性化します。
    微生物食物連鎖の活性化で、
    有害なアンモニア等を有益な窒素に硝化、還元する等の
    微生物濾過が活性化し、水質は浄化し
    閉鎖環境水質が健全に維持、継続され、
    水換えを必要としない飼育環境を構築、維持します。
    ミネラル類を基材とした食物連鎖の活性化は
    微生物が多繁殖しの死骸等、生物の育成に必要な
    必須アミノ酸類を必然的に生成されます。
      抗酸化弱アルカリ水
      飼育水を緩やかに弱アルカリ水「pH 8.0/25℃前後」に改善し抗酸化環境を維持します
        (使用水が一般水道水(pH 7.5/25℃前後)使用の場合)
      • 一般飼育環境は、
        1. 魚貝類の排泄アンモニアの硝化(生物濾過)による酸化、
        2. 餌の残渣による腐敗(酸化)
        3. 屋外飼育の場合の酸性雨による酸化 等々、
        様々な要因で酸化します。
        閉鎖環境(水槽等)では、酸化が急激に進行します。
      • 酸性水環境では、魚貝類は衰弱し、発病から死へと移行します。
        ミネラルサンドは、弱アルカリ水質を維持し、抗酸化作用により
        魚貝類に最適な飼育環境を構築、維持します。
      • アルカリ水環境における有効性に付いては、
        インターネット上のホームページで
        以下の、キーワードで検索して御参考にして下さい。
        (ORP、酸化、還元、アルカリイオン水、)


  • 豊富なミネラル質
    ブライオゾーア化石層に含まれる豊富なミネラル成分が溶解し、
    飼育水は生物の自然生息環境に近い、
    硬水(ミネラル水)質環境を維持します。
      カルシューム(Ca)溶解量 40.5ppm/24時間
      マグネシューム(Mg)溶解量 8.0ppm/24時間
      ミネラル溶解量実験結果 下表を御参照下さい。
    生物濾過
    弱アルカリ飼育水とミネラル環境で、微生物が繁殖し、
    微生物食物連鎖が構築され、食物連鎖の上位ベントスが繁殖する事になります。
    微生物の代表的なミジンコが繁殖する環境は、
    微生物食物連鎖環境で
    メイオベントス以下のベントス類が繁殖し
    ミジンコが栄養分として採餌し繁殖している証です。 
    • ピコベントス→ナノベントス→メイオベントス→マクロベントス→メガベントス
    • ピコベントス:2μm>・・・・・・・・主にバクテリア類
    • ナノベントス:2~31μm・・・・・・・・主に原生動物、鞭毛虫、珪藻類
    • 原生動物:細胞が1つの動物。
    アメーバ、ナベカブリ、太陽虫、ツリガネムシ
  • メイオベントス:31μm~1mm・・・・・主に後世動物、
  • 繊毛虫、有孔虫類 後世動物:細胞が沢山有る。
    イタチムシ、ヒルガタワムシ、タムシ、ワムシ、ゾウリムシ、ミジンコ類
  • マクロベントス:1mm~4mm・・・・・線虫類、ヒドラ、渦虫類
  • メガベントス:4mm<  ・・・・・・ホウネンエビ、カブトエビ類
  • 硝化菌類の微生物が活性化する事で、有効な生物濾過環境が構築され、
    上位生体である、二枚貝やタナゴ類の栄養分として採餌されます。
    飼育水槽の壁面に茶色の苔が発生する事が有ります。
    この苔をタナゴや巻貝が食べます。
    この茶色の苔は珪藻です。
    珪藻は、魚類や貝類(含む二枚貝)甲殻類の重要な栄養源です。
    珪藻の細胞は、珪酸質の殻に被われています。
    ミネラルサンドは
    珪藻の重要な栄養源であるミネラル(珪酸)を溶出します。
    珪藻繁殖事例画像は 水槽立ち上げ事例☜クリックして下さい。
    • Mineral sand 主要成分の溶解量変化
      蒸留水を原水とし、時間経過に依る成分変化
      蒸留水を純良なミネラル水に変えます。
      時間
      成分
      012h24h62h
      Ca (ppm)010.240.543.8
      Mg (ppm)00.28.09.2
      SiO2(ppm)013.514.217.9
      Na (ppm)05.26.57.0
      Cl (ppm)02.154.324.66
      K(ppm)01.01.82.55
      P(ppm)00.00.20.64
      Fe(ppm)00.00.150.27
      F(ppm)00.00.010.03
      Zn(ppm)00.00.00.2
      S(ppm)00.52.03.8
    • Mineral sand 主成分溶解量
      北海道大学名誉教授:原田順平 理学博士
      1979年8月29日:溶解量実験結果
      4日間 蒸留水100mlに溶解した量:40.5mg/100ml
    • 凝集濾過に依る処理水
      SS除去率90%以上
      BOD除去率55~75%
      リン除去率90%以上
      混濁油90%
      染料65mg/cm3
      備 考
      SSSuspended solid 浮遊物質
      BODBiochemical oxygen demand化学的酸素要求量
      染料メチレンブルー吸着量
      Mineral sand 成分分析
      混合比率に依る想定数値
      二酸化ケイ素(SiO2)40.65%
      酸化カルシュウム(CaO)50.63%
      酸化マグネシュウム(MgO)1.12%

    • ブライオゾーア層化石成分表
      成分記号結果分析法
      PH(H2O)9.27ガラス電極法(1:10水)
      窒素全量TN0.019%硫酸分解ー蒸留法
      リン酸全量P2O50.08%湿式灰化ーモリブデン酸法
      カリ全量K2O0.116%湿式灰化ー原子吸光法
      アルカリ分33.15%0.5M塩酸ー原子吸光法
      腐植酸0.06%塩酸ーナトリウム法
      カルシュウム(石灰)
      (炭酸カルシュウム)
      CaO33.11%
      59.09%
      湿式灰化ー原子吸光法
      苦土全量MgO0.6%湿式灰化ー原子吸光法
      珪酸SiO223.6%ナトリウム溶融ー過塩素酸法
      農業中央試験場 中農環第1-111号
    • 環境安全に関する試験
      項目内容
      環境影響[悪影響無し]
      財団法人 日本食品分析センター多摩研究所
      環境科学部 環境生物安全課
      東京都多摩市永山6丁目11-10





  • 興味深い実験例を紹介します。
    食塩(塩化ナトリウム)溶液では、植物は発芽困難です。
    これに塩化カルシウムを添加すると発芽します。
    さらにカリや苦土を加えると発芽・伸長が促進されます。
    ナトリウムという単独のミネラルだけでは生育不能でも、
    各種のミネラルが複合する事で環境が整い、生育が促進されます。
    海水中でも複合ミネラル環境に適合した生物が生育、繁殖します。
    原始の生命を育んだ海は、
    地球が出来て、大雨が降り注いで海が出来る過程で、
    岩石のミネラルが溶け出し、ミネラルに満ち溢れた海が作られました。
    ミネラル養分により、多くの微生物食物連鎖が構築され、進化し、
    生命が育まれて来ました。
     岩石の研究者である川田薫氏(〒305-0842 茨城県つくば市柳橋122-3) は、
      無菌状態の水に岩石微結晶を加えてミネラル水とし、
      その中へチッソ、酸素、メタン、炭素ガスを入れて紫外線をあてると、
      わずかの時間のうちに糖類やアルコール、核酸、アミノ酸前駆体などの有機物が生成されるという。
      さらに、
      ミネラル水と酵素(タンパク質=非生物)を入れると2~3日後には、
      微生物のようなものが続々発生してくる。
      こうした実験から、
      ミネラル水という場において光エネルギーと無機物から有機物がつくられ、
      生命が生まれたのだろうと川田氏は仮説を立てています。
    《用途例》
    水質浄化前処理材、pH調整材、土壌改良材、肥料原料、
    家畜飼料(牛、馬、鶏)、家畜飲料用濾過材、
    ミネラル飲料水濾過材、消臭材

  • ミネラルサンド使用上の注意
    • カルシュウム、マグネシューム等のミネラル分を多量に溶出する事で、
    • 水質の硬度上昇と共に、pHも上昇し抗酸化アルカリ水質を維持します。
      従って、
      弱酸性、低硬度環境が必要な魚類(ディスカスの一部)、水草等
      ミネラルサンド単用に適さない場合が有ります。
    • 酸性水質環境に於けるpH調整として使用可能です。
    • ミネラルサンド使用に拠る、生体の病気発生、水草の枯れ等一切の責任は負いません。
    • 不明な点は、使用前にお問合せ下さい。
      ☆:Mineral Sand 使用環境参考ページ動画関係


      ミネラルサンド施用環境での珪藻繁殖事例